映画『マイ・バック・ページ』

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【ストーリー】'69年、激動の時代。理想に燃えながら新聞社で週刊誌記者として働く沢田は、日々活動家たちを追いかけていた。それから2年、取材を続ける中で、梅山と名乗る男から接触を受ける。沢田はその男に疑念を抱きながらも、不思議な親近感を覚え、惹かれていく。ぴあ映画より

今から40年ほど前の青年沢田と梅山(片桐)が出会い、長い人生のうちホンの少しの時間関わり合いその後の沢田の人生に影を落とした…
沢田を演じた妻夫木さんが何かのインタビューか対談で「地味な映画」と仰っていました。確かに娯楽作品じゃ無いし派手さは無い。でも良い作品だと思いました。2時間20分前後という上映時間を感じさせないスクリーンに惹きつけられる、脇に俳優さんが前に出過ぎずチカラのある俳優さんで固めたのも良かったです、ネームバリューの高い俳優さんが少なかったのも(私が無知なだけかも)功を奏したと思いました。出番はワンシーン?の三浦友和さんの迫力、存在感も凄かった。

妻夫木さんの“どうだ!”という感じでは無い自然な演技はサスガだなぁ~って。彼が変にクセを付けずに挫折感を抱えながらも特ダネを狙いたい熱い戦いの中へ参加したいという記者としての気持を利用しようとしたのがケンイチ君演ずる梅山。ケンイチ君の演技も益々上手くなったよね~って思いました♪
梅山がトンでも無いヤツで滑稽でもあります(笑)革命家として有名になりカリスマになりたかったんでしょうが(多分)彼ではなれないでしょうね~。梅山がなれるとしたら詐欺師かジゴロかも?

沢田は記者として梅山を信じたかったんだと、革命というモノに取材というカタチでも参加したかったから上司の忠告も気にしつつも近づいてしまったのかな~。
後半、刑事の言葉と週刊誌のカバーガールの倉田眞子(くつ那さん)の言葉と居酒屋で再会したタモツの言葉が繋がる、沢田にとってイタイ言葉だったのかも?

この時代は今より自由な感じがしました。マニュアルが多分無かったせいか皆と同じじゃないと不安っていうのも少なかったのかも?自分の意見主張を熱く語れる環境もあったんだろうなぁ~。マニュアルが悪いっていう訳じゃないけど皆が右向け右でなくそれぞれが思う方向を向いていても何となくOKだったのかなぁ?
でもね!過激派はイケませんよね~、暴力で解決しようとするのは普通に生きている人をも巻き込んでしまいますもん。

感情を大きく揺さぶられるという事はあまり無かったけど、ジワジワ心に沁み込んでくる映画でした。ワクワクするような作品ではないけど観て損は無い映画だと思います。

この記事へのコメント

2011年06月01日 21:14
こちらにも~(*^^*)

>確かに娯楽作品じゃ無いし派手さは無い。でも良い作品だと

おっしゃる意味、わかるような気がします。一般的ウケするには、どうしてもドラマチックだったり、アクの強いキャラが登場したり、といわゆるわかりやすいストーリーと派手さが求められるんですよね。

でも、本当に良いドラマや映画には、そんなものは必要がない。ストーリーだけで魅せられるのだと思います。

あの時代のほうが自由だった気がする・・・というご感想、とても興味深かったです。実はわたしも、今の時代のほうが非個性的な時代のように思っていたので。

とはいえ、いつの時代も閉塞感は伴い、目立つ行動や活動をしている人は、どの時代でも自由な思想を持っているのかもしれませんけどね~。でも、おっしゃるように絶対に”暴力”による強行はダメ、言語道断ですけどね!
アイ
2011年06月02日 12:03
JoJoさんコチラにもコメントありがとうございま~す♪

ケンイチ君が演じる「梅山」は風変わり?というか観ていてもこんな人は絶対好きになっちゃイケない!信じちゃイケない!っていう人物なんです。でも少数の人にとって魅力的で惹かれる部分がある人なんだろうなぁ~って。

妻夫木くん、ケンイチ君の演技がブレていないし、他の出演者の方も実力ある俳優さんばかりなので地味な映画(笑)でもチャンと魅せてくれていました。内容の好き嫌いはあるのかもしれないけど、一度は観る価値のある映画かなぁ~って思いました。

漠然なんですけどね~、
“自由だった・・・”今も自由なんですがあの時代より他人の目を意識しながら皆が暮らしているような気がしたんです。“他人の目を意識する”のが悪いことではないけど皆と同じじゃ無いと不安になるのはいき過ぎかなぁ~って、不自由だなぁ~って(笑)ナンカよく分からなくなっちゃいました。
あの時代の“熱”が自由に見えたのかも?

“暴力”はいつの時代もダメですよね!暴力では解決できないですもん!特に人の命を奪うなんて許せるものでは無いです!

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