人セク~~永作さんインタビュ~

永作さんのインタビューを抜粋しました。

―井口監督がニヤニヤしながら撮っていたそうですが、人の恋路を覗き見ている感じがして、観る側もニヤニヤしてしまう作品ですよね

はい、そうだと思います。初めて試写を観たときは恥ずかしくてたまらなかったです。

―永作博美さんが演じたユリは自分の欲望に忠実な女性という印象を受けたのですが、永作さんはどう思いましたか?

とても魅力的な女性だと思いました。台本を読んでみて、“そうか、魅力というのはこういう人を表現するのに使うのか”と。他に上手く説明する言葉が見つかりませんが、“魅力”という字がとても似合う人だと思います。

―永作さん自身はユリのように気まぐれなタイプですか?それとも、もっと物事を考えて行動するタイプですか?

ユリも考えて行動しているとは思いますが、ただ何か次元が違うところを生きている感じがします。だからユリを演じているときは、普段自分が思っている既成概念というものを完全に取り外そうと心がけました。何の境界線も引いていないようなフラットな佇まいは彼女のすごいところですし、私はなかなかそうはなれないと思うんですね。そんな彼女の魅力を表現したいと思いましたし、井口監督からも「憎まれたり嫌な女にならないように演じて欲しい」と言われていましたから、普段の私とは違う次元でユリというキャラクターを演じました。

―ユリは猪熊さんという夫がいながら、みるめと恋愛を楽しんでいますが、それぞれに何を求めていたと思いますか?

多分、双方に同じものを求めていたと思います。それは“安心できる場所”ということではないでしょうか。猪熊さんとみるめは全く違うタイプですが、ユリから見たら二人ともに共通した拠り所、心地の良い場所があったんだと思います。

―猪熊さんとみるめは確かにタイプは違うけれど、永作さんから見て何か共通している点があると思いますか?

いえ、全然違うタイプだと思います。私が過去に好きになった人も全員違うタイプでしたから、違うタイプの人を好きになることは不思議に思いませんでした。でも好きになる人というのはそれぞれ外見や中身が違っていても、どこか共通点があるような気もします。

―ユリが自転車の後ろにみるめを乗せて二人乗りするシーンは本当に重そうで、転んでしまわないかとドキドキしてしまいました

自転車の二人乗りは出来ないかもしれないと思って心配でした。監督に相談したら「出来なかったら出来なかったところを撮りますから大丈夫」と言ってもらえて、“じゃあ出来なくてもいいや”という感じで撮影しました。でも本番になったら意外に上手に漕げてしまったので、わざと下手な感じを出そうと一生懸命漕いでました。松山くんも最初は「大丈夫ですか?」と心配してくれたので、「ちょっと手伝ってね」と言って最初だけ押さえててもらいました。
あと心配だったのは、リトグラフをするシーン。ユリはリトグラフの講師だから手慣れてなければいけませんでしたから、ぎこちなく見えないよう練習を重ねました。


―撮影中は、監督からなかなかカットの声がかからなかったそうですね

台詞が終わってもカットの声がかからないんです。だから台詞がなくなっても私達は芝居を続けなければいけなくて、その場しのぎの会話を必死で続けました。それを監督は楽しんでたんだと思います。私達が芝居を続けているから監督もカットのタイミングを逃して、それでどんどん1シーンが長くなりました。

―印象的なシーンはどこですか?

う~ん、全部印象的ですね。どのシーンもドキドキしながら演じていました。

―ストーブに関する掛け合いのところなんか、とても自然な感じでした

すごく必死だったんですよ。でもその結果、リアルに男女二人が遊んでいる風に見えるシーンになったのかもしれません。監督が言う“ニヤニヤポイント”です。踊らされてもう大変でした。

―ユリの方がみるめのことを全体的にリードしていて、服を脱がせちゃったりもしていますが、演じにくかったり自分の中の意外なオヤジ度に気がついてしまったことはありましたか?

う~ん・・・オヤジ度は気にしていませんでした。ユリがリードしてどんどん事を進めていくことについては、たまに松山くんに「ズルイよ」と言われるので「じゃぁ、たまにはやってよ」と言い返してました。「ユリからこう仕掛けてください」と監督から指示を受けていたのですが、先に引っ張っていくのは大変ですよね。たまには引っ張られたい、休みたいと思いました。

―そういう役は初めてに近い感じ?

そんなことはありませんが、ユリという人が特殊なんです。大きく言えば初めてではありませんが、細かく言えば初めてです。

―「ユリの行動はわかんない」と何度も監督におっしゃっていたそうですね

ユリの気持ちはハッキリ分からないですけど、ただユリ自身もどうしていいのか分からないまま生きているというのは分かります。みるめのことが好きで、猪熊さんのことも好きで、その二人から離れたくないというのも分かります。 “ユリはこういう人”と具体的には決めたくありませんでしたし、決めてしまったら私が今までに出会ったことのある人の中からタイプを選んでしまうような気がしました。だからそうではなくて、ものすごく抽象的な捉え方、例えば見知らぬ土地の人という感じ。それぐらい、今までの自分から引き離して考えるようにしました。

―ユリみたいな生き方を“いいな”と思う部分はありましたか?

いやぁ、実際ユリだったら辛いと思います。だから“いいな”とは思いませんでしたが、演じることは意外と気持ち良かったです。あまり重力を感じない、軽い気分になっていくのを感じました。


―松山ケンイチさんが撮影中は「僕は本当に恋をしていたような気がしました」とコメントされていますが、永作さんはみるめくんにドキドキしていましたか?

そうですね。完全に恋してました。とても楽しかったです。

―猪熊さんにも?

はい、猪熊さんにも。猪熊さんはゆったりと時間が流れている感じで、みるめくんとは違う安心感があるんですよね。

―みるめくんがユリのことを子猫をあやす感じで、懐の深さを感じさせる場面もありましたね

松山くんは急にあの場面で「よし、俺の出番だ!」という感じになったんです (笑)。何か突然変わって“ちょっとムカつく~”という感じ (笑)。多分、ユリがみるめに責められて少し弱くなったところをつかれたのかもしれません。そんなこともありました。


全部読みたい方は
  コチラヘ
http://juicystyle.ocn.ne.jp/entertainment/report35/index.html

この記事へのコメント

hiro
2007年12月26日 23:54
アイさんこちらにもお邪魔します!
永作さんのインタビューの記事にアップして下さり有難うございました。

永作さんのインタビュー見て、ユリという人の人物像がなんとなくわかったような気がします。

ユリみたいな生き方をいいな~と思うか?の問いに実際ユリだったら、辛いと思うと答えておられたのは、以外でした・・・自由奔放でいいな~って思うのかと考えてたので・・自由奔放に振舞うって結構大変な事かもしれませんね。

でも私はやっぱりユリという人物はあんまり好きになれないです・・・。う~んなんででしょう??(笑)
アイ
2007年12月27日 11:31
hiroさんこんにちは、ご訪問ありがとうございあ~す♪
ユリさん・・・映画を観てみないとよく分からないんですけど、小説のユリさんは『なんだぁ~この女性!』友達にはなれないタイプの方かも?って思ってしまいました。
ウフ、でも本を読んだ時はすでに「みるめ=ケンイチ君」として読みましたのでかる~くジェラシーがインプット(苦笑)
残念ながらまっさらな気持ちで映画を観ることが出来そうもありません・・・GLAYの「嫉妬」がテーマ曲で頭の中を流れそうです(爆笑)

元々恋愛映画や恋愛小説はあまり観ないし読まないんです、この映画もケンイチ君が出ていなかったらスルーしていたと思います(笑)

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